沈黙の町で (朝日文庫)

沈黙の町で (朝日文庫)

 

 こういっていいものかわからないけど、とても好きです。

こういう中学生のどうしようもなさってすごく人間っぽくてしみじみ考えさせられます。系統は違うけど中学生のどうしようもなさで言ったら『ちーちゃんはちょっと足りない』にも通ずるものがある気がする。

ソロモンの偽証は映画で見たんだけど、いじめについて考えさせられる物語かと思ってたら実際はストーリーの巧妙さと中学生のスーパー具合に感心してしまって、確かに面白かったんだけど思ってたものではありませんでした。(そして最終的に佐々木蔵之介父親って最高、という結論に至った)

引き換え今作はリアリティがあって、いじめを問題視するのであれば避けては通れないものをちゃんと提示しているように感じました。

いじめを頭ごなしに否定する風潮にどうにも腑に落ちないところがあったんだけど、今作を読んでスッキリできました。中学生だってその親だって、どーしようもないところがあるんだよな。こういう話もっとたくさん出てきてほしいです。

 

 

今日の人生

今日の人生

 

 益田ミリ、「ユルユルに見えて意外と意志がハッキリしていて頑固そう」という勝手な偏見からあんまり読んだことはないんですが、この本なんとなしにペラペラ読んでたらあんまりにもしょーもなかったりして、くだらなくて良い!と思いました。

数コマしかないほんとに些細な話もちゃんと入っているのがいいです。人生って感じです。この本を読んでしょーもないことを記録するのもいいもんだな、と思ったのでブログ始めることにしました。記録しないと忘れちゃうような些細なことでも、いつか見返したときにその中から何か発見できるような日々でありたい。